くちびるに歌を

くちびるに歌を　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三木孝浩監督

新垣結衣　木村文乃　桐谷健太　垣松祐里　下田翔大　葵わかな　柴田杏花　山口まゆ　　佐野勇斗　室井　響　渡辺大知　眞島秀和　石田ひかり　木村多江　小木茂光　角替和枝　井川比佐志

数年ぶりに故郷である長崎県の五島列島へ、代理の音楽教師として戻った柏木ユリ。嫌々合唱部の顧問になった柏木は、明るくふるまう１５歳の生徒たちが、実は誰にも言えない悩みを抱え、みんながひとつになる合唱に救いを求めていたことを知る。そして、自らの悲しい過去から弾けなくなっていたピアノにも、生徒たちにも向き合うようになっていく。しかし、待ちに待ったコンクール当日。ある事件が起こりー。柏木と中五島中学合唱部による。最初で最期のステージの幕が上がる。

クッキー解説　　☆☆☆☆☆★★★★★　(小説版もあるよ)

合唱を中心に生徒、先生の悩みが交差する青春の物語です。新垣結衣演じる(柏木ユリ)は、合唱部の顧問の木村文乃演じる(松山ハルコ)の臨時教師として中五島中学に戻ってきた。ハルコ先生はお腹が大きくなり合唱部を柏木先生に託したのだ。垣松祐里演じる(仲村ナズナ)は合唱部の大会を気にかけ柏木先生にぶつかっていく。その柏木先生も動画サイトにピアノの発表会をボイコットした場面が載せられており、皆は不安になる。しかし男子生徒からは十分人気で、新入部員として男子が参加し女子部員はたいへん。その男子部員の一人が下田翔大演じる(桑原サトル)である。彼の兄は渡辺大知演じる(桑原アキオ)で自閉症である。アキオは一度聞いたことをボイスレコーダーのようにしっかり覚えている。彼はしっかり者なのだ。合唱の進み具合より、みんなの気持ちが成長していくお話、ですが最後にアンジェラ・アキさんの「手紙〜拝啓十五の君へ〜」を歌いきります。全体的に先生をしたう素直な生徒さんばかりで雰囲気がいいです。長崎の方言がたくさん聞けて楽しいです。ただ自分も少し学校関係者なので分かるのですが、ハルコ先生は生徒に失礼ですね。小説家の中田永一が表現したかったのは、葛藤かもしれません。そこだけどんよりです。ファミリーでもカップルでも楽しめると思います。おすすめです。