家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。
家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。 李闘士男監督
榮倉奈々 安田 顕 大谷亮平 野々すみ花 浅野和之 品川徹 螢雪次朗
サラリーマンのじゅんが仕事を終えて帰宅すると、玄関で妻のちえが口から血を流して倒れていた!動転するじゅんだが、「ククク・・・」と笑うちえの傍にケチャップ。ちえは死んだふりをしていたのだ。それからというもの、家に帰るとちえは死んだふりをするようになった。ある時はワニに喰われ、ある時は銃で撃たれ、またある時は頭を矢で射抜かれ・・・。次第にエスカレートしてゆく”死んだふり”。最初は呆れるだけのじゅんだったが、何を聞いても「月が綺麗ですね」と笑うだけのちえにだんだん不安を覚え始める。寂しいだけなのか、何かのSOSのサインなのかーーー。ちえの謎の行動には、”秘密”があった。
クッキー解説 ☆☆☆☆☆☆☆☆★★ (星8ですが、言葉にできない何かが✖️)
新婚ではないのに榮倉奈々演じる(加賀美ちえ)には夫婦の配慮(距離感)みたいなものを感じます。何だかいちゃいちゃしているみたい。安田顕演じる(加賀美じゅん)はバツいちという設定です。本物の安田顕さんはこの映画で45歳前後ですので、少し年寄りぎみですかね。しかし若いちえを奥さんにしたおじさん(じゅん)みたいな羨ましさを感じます。実際良い雰囲気があります。じゅんは結婚三年目に夫婦のあり方を悩んでいます。ある日家に帰ると妻のちえが死んでいます。動転したじゅんは助けようとします。しかしそれはちえの演技でした。じゅんは会社で大谷亮平演じる(佐野壮馬)につつみ隠さず相談しますが解決には至らず、家に帰るとちえが死んだふりをしていることが増えます。一回目、二回目、三回目、四回目……一体どういう死に方でしょうか。映画を見て楽しんでくださいね。可愛らしいです。じゅんが佐野壮馬に相談すると壮馬が夫婦で一緒にご飯食べに行きましょうと提案します。レストランでちえと野々すみ花演じる(佐野由美子)が友達になります。別の日に奥さんどうしバッティングセンターに行きますが、佐野由美子という女性がクールさを欠き人格的にストレスを感じていることに気づきます。加賀美ちえは少しだけヘルプに応えてあげます。加賀美家の問題に戻りますと、なぜ死んだふりをするのか分からない、なぜハッキリと応えてくれないのか分からないとじゅんは悩みます。そんな時、ちえの実家の父親・螢雪次朗演じる(進一)が倒れて緊急入院します。駆けつけた加賀美夫婦。ちえは自分がしっかりしなきゃと気持ちを強く持ちます。じゅんはベットに横になる進一からちえの昔話を聞かされます。じゅんはちえの気持ち(こだわり)を少しづつ理解していきます。じゅんはちえと行きたい場所へと向かい、気持ちを話すのです。感動的な話で涙があふれました。しかし分かり易いようで分かり難い部分が泣けなくなるかもしれません。夫婦仲が悪く他人の幸せを喜べない人は見ていられないと思います。妻が死ぬ、ドッキリで旦那が困るだろうなどの想像には応えられません。新婚の方、お付き合いしている方、結婚生活が長い方、それでもお付き合いに飽きてきた方。などにおすすめです。
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