この世界の片隅に

この世界の片隅に　　　　　　　　　　　　　　　　片渕須直監督

　のん　細谷佳正　稲葉菜月　尾身美詞　小野大輔　藩めぐみ　岩井七世　牛山　茂

新谷真弓　渋谷天外

１９４４(昭和１９)年２月。１８歳のすずは、突然の縁談で軍港の街・呉へとお嫁に行くことになる。新しい家族には、夫・周作、そして周作の両親や義姉。径子、姪・晴美。配給物資がだんだん減っていく中でも、すずは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し時には好きな絵を描き、毎日のくらしを積み重ねていく。１９４５(昭和２０)年３月。呉は、空を埋め尽くすほどの艦載機による空襲にさらされ、すずは大切にしていたものが失われていく。それでも毎日は続く。そして昭和２０年の夏がやってくるー。

クッキー解説　　☆☆☆☆☆☆☆☆★★

アニメーションで戦争映画です。しかし戦いのシーンはなく、戦時下の生活の工夫が表現されています。死ぬ人もいます傷つく人もいます。しかし見ることが出来なくなるほどの怖いシーンはほとんどありません。のん声演じる(浦野すず)は絵の大好きなマイペースな女の子。お見合で夫・細谷佳正声演じる(北條周作)と結ばれます。すずは広島市江波から呉にお嫁にきます。そこで一緒に生活することになる義姉・尾身美詞声演じる(黒村 径子)がいるのですが、径子は少し陰険です。すずは弱音を吐かず家事を務めあげます。しかし空襲のせいですずはまた肩身の狭い思いになります。皆さん(観覧者)からするとすずを助けたくなると思います。しかし周作はすずの気持ちをしっかり繋ぎとめているようです。周作がいれば安心ですね。夫婦仲が良くて、つい笑ってしまいそう。のんちゃんの声を聞きたい人、戦争映画で泣きたい人、アニメーション映画で感動作を探している人。におすすめです。”すず”みたいな女の子が好きなら☆８かもしれませんね。